(音声:北京語,韓国語 /字幕:中文) 邦題:『拳が泣く』。有名男優チェ・ミンシク(崔岷植)とリュ・スンボム(柳承范)が主演。韓国のアカデミー賞と言われる第42回大鐘賞映画祭で12部門にノミネートされ、助演女優賞と編集賞を受賞し、第58回カンヌ映画際では同時開催された監督週間(37th The Director's Fortnight)に招待され、さらに国際批評家連盟によるFIPRESCI賞を受賞した。人生の挫折を経験した者にボクシングが如何に生きる希望と夢を与えるかを描いた感動の作品。監督のリュ・スンワン(柳承煥)は主演リュ・スンボム(柳承范)の実兄で、これは兄弟二人による第4回目の共同作。
【ストーリー】:元ボクサーの姜泰錫(演:チェ・ミンシク)はかつてアジアのボクシング大会で銀メダルを勝ち取った韓国で有名な青年ボクサーだった。しかし、彼は引退後、ギャンブルの借金と工場の火事ですべての財産を失い、人生のドン底に落ちていた。愛する妻と息子のため、なす術もない彼は町でストレスの溜まった人間に殴られることで金儲けをし、生計を立てていた。そんな時、世間の評判を気にする中流意識の妻は彼に離婚の話しを持ち出し息子も引き取ると言い出すのだった。絶望の淵に追いやられた彼は、41歳の年齢にも関わらず、ついにアマチュアボクシング大会に参加し「新人王」になって返り咲こうと決心するのだった…
一方、暴力的で反抗的な少年、柳相煥(演:リュ・スンボム)は毎日けんかばかりしていた。そしてある時強盗をした彼は警察に捕まり少年院に送られてしまう。そこで彼はボクシングに出会い、これまで人生の夢や目標を感じられなかった彼にとって初めて何かをやる喜びを感じたのだった。しかしその後、突然父が事故でなくなり、祖母はそのショックで倒れ、それを知った柳相煥(リュ・スンボム)は父と祖母のためにアマチュアボクシングの「新人王」になることを誓う。…
そして二人はそれぞれの相手を倒して予選を通過し、ついに決勝戦で対決することになるのだった。もう後戻りできない姜泰錫(演:チェ・ミンシク)と、より良い人生を求めた柳相煥(リュ・スンボム)。果たして命賭けの対決はどうなるのか?そして誰が最後の勝利を勝ち取るのか?…
英題 - Crying Fist - |